腰痛になる原因の筋肉はいくつかありますが、特にこの4つの筋肉にアプローチすることで改善するケースが多いので、まとめてみました。
◯腹直筋が原因の腰痛について
・腹直筋とは、
恥骨から胸骨や肋骨につく筋肉で、いわゆる「腹筋」で、シックスパックとも呼ばれる筋肉です。
腹筋運動する、便秘気味、咳こむ、精神的なストレスを感じることが多いという方が腹直筋が原因の腰痛になりやすいです。
・腹直筋が原因の特徴は、
お腹の横に痛みを感じます。
そして、関連痛として腰やおしりの方に痛みが現れます。
また、腹部の不快感や胸明け、消化不良、または下痢や便秘などを伴う場合もあります。
◯腸腰筋が原因の腰痛について
・腸腰筋とは、
背骨の下の方と骨盤(胸椎下部と腰椎からと骨盤内側)から股関節の内側についている筋肉です。
腸腰筋は、大腰筋と小腰筋と腸骨筋に分かれます。
股関節を曲げる(膝をお腹の方に近づける動き)と骨盤の前傾の動き(お腹を突き出す)に関与します。
デスクワークや車の運転など長時間座っている姿勢が長い、丸くなって寝る、ランニングやサッカーまど過度なキック動作を行っている、腰をそらせた姿勢が多い方が、腸腰筋が原因の腰痛になりやすいです。
・腸腰筋が原因の特徴は、
背骨に沿った両方の腰に痛みが出て、痛みが強いとお尻や太もものあたりまで、痛みやだるさのような症状を出すことがあります。
痛みは奥の方に感じることが多く、立っているときに最も辛くなり、横になると楽になるという特徴があります。
◯多裂筋が原因の腰痛について
・多裂筋とは
多裂筋は背骨についている小さな筋肉ですが、腰部で大きく太い筋肉になります。
多裂筋は身体を反る動作や片側に身体を倒す際に働く筋肉です。
姿勢維持筋(インナーマッスル)として重要な役割を担っています。
背骨は一つ一つの骨が積み木のように重なっていて、それを支える代表的な筋肉が多裂筋です。
物を持ち上げるなど長時間の前かがみ動作、長時間のデスクワークや立ち仕事など、多裂筋が原因の腰痛になりやすいです。
この筋肉は姿勢保持筋なので、座った姿勢や立っている姿勢では常に負担がかかっている状態です。特に片足に重心をかけて長時間立っている姿勢では、背骨がより不安定な状態になるので、姿勢保持筋の多裂筋には過度なストレスが加わります。
そのようなストレス下で長時間の仕事や、生活をしていると知らぬ間に多裂筋には疲労が蓄積してしまいます。
・多裂筋が原因の特徴は、
背骨の中心に痛みを感じます。
痛みの場所は腰とお尻の境目あたりにに出現することが多く、お尻や太もも裏、お腹側まで痛みやだるさ、違和感を感じることがあります。
◯腰方形筋が原因の腰痛について
・腰方形筋とは
肋骨下の方とと腰骨から骨盤まで付いている筋肉で、左右の腰方形筋が作用すると腰を反らせ、左右どちらかの腰方形筋のみ作用すると作用した方に身体が横に倒れます。
重いものを持ち上げる、腰を曲げた状態で作業を行うことが多い、後ろのポケットに財布や携帯入れることが多い、片方ばかり振り返ることが多い、左右どちらかに身体を倒しながら作業することが多い、頭より高いものを取ることが多い。または手を挙げて作業することが多いなど、
このように、日常的に物を持つことが多かったり、中腰での作業が多い方は必然的に腰方形筋に負担がかかっていることになります。
また、腰方形筋は方側だけ働くと身体を方側に倒す作用があるので、日常的に方側に身体を倒しての作業が多い方は方側の腰方形筋に負担がかかり続けていることになります。
・腰方形筋の腰痛の特徴は、
奥深くに感じる痛み、不定期に起こる刺すような鋭い痛み、睡眠困難、ベッドで寝返りをうつ動作やベッドやいすから起き上がる際の動作が困難、咳やくしゃみをするときの強い痛みなどを感じることもあります。
痛みは、腰にも出現しますがお尻や太ももの外側に感じることがあります。